経緯
有責配偶者からの離婚請求は原則認められないこと、依頼者は海外在住なので調停は望ましくないことから任意交渉で。
当初、相手方からは離婚の意思は全くない、条件の問題でもないと言われていた。
依頼者が一時帰国した際、代理人を含め4人で面会してから急激に風向きが変わった。
解決のための工夫
結局気持ちの問題だったと考えられる。
妻側は、離婚自体はやむなしと思っていても、夫からの誠意を感じたかった模様。
代理人を含め面会したことで、夫の気持ちを直接確認でき、こちらも誠実に対応する意思があることが伝わり、解決に至った。
POINT
訴訟になった場合、早期に勝訴判決をとることはほぼ不可能だった。
婚姻費用と財産分与で大幅な妥協をみせつつも、謝罪を求められたこと、相手の女性の情報を開示してほしいと求められたこと等依頼者が納得できない要求については強制力がない以上拒否した。
当事者と代理人の4名で話し合い、相手方も直接依頼者に話をすることができたことから、協議離婚するに至った。